あなたの素敵な記憶、綺麗にします。:はっとりみつる著 綺麗にしてもらえますか。
最近、近所のクリーニング屋へ大量のスーツとコートをお願いしに行きました。
特に夏場になるとコートは半額近くでお願いすることができるので、本当に助かりますね。
そんな中、店主のおばあちゃんとも会話するのですが、
「お客さんは減っちゃったけど、でも来てくれる人は来てくれる。だから、私はその人のために店を開けるの」と、、、
ありがとうおばあちゃん、これからも御贔屓によろしくね。
そして、月曜日に取りに行くって言ったのに、まだ取りに行けてなくてごめんね。
今回はそんなお話
バトル系やラブコメではない、日常系の作品って多いですよね。
皆様が思う日常系の作品って何でしょうか。
ぱっと思いついたもので挙げますと、
(私はBGMとして時々見直してます。)
また、もっと代表的な作品でいうと、
みなみけ(買い続けて10年になりました。三姉妹は年を取らないのに…)
今回ご紹介する作品は、
熱海にある個人経営のクリーニング屋さんで働く女性と交流を綺麗に描いたマンガ
はっとりみつる先生の「綺麗にしてもらえますか」をご紹介します。
あらすじ
あなたのお洋服、金目にお任せ下さい――
温泉が湧き出る海辺の街・熱海。小さなクリーニング店「キンメクリーニング」を営む金目綿花奈(きんめわかな)は、二年より前の記憶はないけれど、明るくて働き者で温泉が大好き。常連の人妻・矢柄、近所の男子高生・石持、小学生の那色など、周りの人達と接しながら仕事をして充実した日々を過ごしていく、
ひきこもごも生活ストーリー第1巻。
©公式
簡単に言うと、
熱海のクリーニング屋さんを営む金目さんが地域の人との交流を描いた作品
登場人物
©綺麗にしてもらえますか
金目綿花奈(きんめわかな)…海辺の街。熱海でクリーニング店「キンメクリーニング」を営む。明るくてクリーニングのためなら出張でお客様の家まで駆けつける超絶ポジティブ働き者。
そして、二年前からの記憶がない。。。(この件はまた後述)
とりあえず、この髪型が好きすぎる。
そして、常連の人妻・矢柄、近所の男子高校生・石持、小学生の那色など、
ストーリー
ひきこもごも
1巻の背表紙にも書かれていますが、こちらの作品は、
「ひきこもごも」 というワードが使われています。
悲喜(ひき)交交(こもごも) [補説]一人の人間が喜びと悲しみを味わうこと
©Goo辞書
この言葉はしっくりきましたね。
スーツや法被(はっぴ)、服だけじゃなく、かばんや靴、バカでかい大漁旗や日本人形まで……なんでもきれいにしちゃう、地域に根差したまごころサービスを目指した金目さんと、その周囲の人たちと紡ぎだす毎日が本当にきれいに描かれています。
スーツ一着にしても、カバン一つにしても、その人に大切な思い出(ストーリー)があります。例えば、それこそ1巻に登場します「大漁旗」の話なんかは、なぜクリーニングに出すのか、その裏側には使用していた船長との思い出も…
一つの商品にいくつものストーリーがあり、そして、クリーニングで応える金目さん
本当に素敵な作品です。。。
プロフェッショナル
また、クリーニングのお仕事に関しての機微というのでしょうか、本当に丁寧に描かれていると思います。洗濯方法やシミとりの方法など、取材や調査を徹底的にしていないとここまでのものは描けないと思いました。
クリーニング屋としてのプロフェッショナルの部分の金目さんが随所に描かれているのも見どころです。
熱海いいなぁ
舞台は熱海の夏
観光客や地元の足湯、銭湯など、舞台の雰囲気も本当にきれいに描かれています。ノスタルジーといいますか、なにか懐かしい感じがすごくいい!
熱海に行きたくなりました。てか、温泉街に行きたい。
思いだせない記憶
そして、先ほど書きました、二年より前の記憶がない。
これが本作品をのぺっとただの日常系まんがにさせない、いいスパイスになっていると思っています。
具体的になぜ二年前からの記憶がないのか、
これはまだ具体的には描かれていません。事件か事故か、それとも先天性のものなのか。。。
そして、唯一忘れなかったのは、「クリーニング」の知識だったそうです。
時々出てくる、思い出しそうな描写これは時々いいアクセントになっていますよ。
この夏におそらく5巻が出版されるとのことです。
さまざまな要素が組み合わさり非常に魅力的で面白い作品です。
・将来クリーニング屋を経営しようと考えている方
・私も二年前からの記憶がないという方
・年がら年中私の思いは夏真っ盛りという方
ぜひいかがでしょうか
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<管理人あとがき>
実はこの記事に関しては、
かなり執筆時間がかかってしまいました。(特にストーリー部)
というのも、この綺麗にしてもらえますかは紹介しなければいけないことが非常に多いことに記載しながら気づいていきました。
記事を書くにあたっては読み直すことが多いのですが、
改めて読み直すといろんなことに気づかされますね。
今時、個人経営のクリーニング屋さんもないですよね。。。
しかも、水洗いしてくれるクリーニングなんでなおさら
ちなみに、ドライクリーニングと水洗いクリーニングの大きな違いや
利点って、これを読んでいる皆様はお気づきでしょうか。
実は……この作品をぜひ!
あと、はっとりみつる先生が描く女性が本当にきれいですね!
先ほども書きましかが、本当にすき
どっかで見たことあるなぁと思っていたら、
「さんかれあ」を書かれている先生だったんですね。
さて、わたしも預けているコートを取りに行きます。