料理マンガ沼にはまったきっかけ:新米姉妹のふたりごはん 柊ゆたか著
沼…アニメや漫画などで、登場するキャラクターであったり作品自体に夢中になってしまい、抜け出せなくなることを「沼落ち」と言います。
(引用元:まめち 用語解説 沼 https://mamechi.jp/numa/)
ここ10年ほど、漫画界では「料理」にフォーカスを当てた作品が増えてきて来ているのを見逃すわけにはいきません。
なおここでいう「料理」は「食べる、飲む、作る、見る」等のジャンルにとらわれないことを指しましょう。
(実は、一番最初に紹介するマンガ作品に悩みすぎて、半年以上経ってしまっていたのはここだけの話)
2010年台に連載が開始した料理マンガのうち有名な作品を上げるとするならば、
2013年の「焼きたて!!ジャぱん」
ドラマにもなりました、2012年「花のズボラ飯」
マンガタイムきらら系列で多くの料理マンガファンを虜にした
2014年「幸福グラフィティ」
とパッと浮かんだ3作品を書きましたが、まだまだたくさんの作品があります。
ここ10年で先ほども記載した通り、「料理マンガ」が増えてきていることは確かで、
2010年台に料理マンガの連載が開始した作品数は400作品を超えたとか……。
(料理マンガはさかのぼり、各時代ごとに解析していくとすごい面白いのですが、
また今度解説する記事でも作りましょう。)
そんな料理マンガ沼にはまるきっかけを与えてくれた作品を
このブログ最初に紹介するマンガといたしましょう。
2015年から発行が開始しました「新米姉妹のふたりごはん」です。
あらすじ
親の再婚により、突然姉妹となったサチとあやり。だが、両親が再婚してすぐに海外旅行に発ってしまったため、ふたりで生活することになるのだが、言葉数が少なく目つきの鋭いあやりにサチは物怖じしてしまい、これからの同居生活に大きな不安を感じてしまう。そんなとき、父親から荷物が届く。開封すると生ハムの原木だった。それをきっかけに二人は打ち解け、料理を通じて絆を深めていくこととなる。
https://sunaometaldeath.hatenablog.com/entry/2019/12/09/062813
端的に話すと、
「親同士の再婚から、新しい女子高生同士(サチとあやり)がいきなり二人で同じ家で「料理を通じて」家族になるお話(しかも両親はいきなりの長期海外出張で不在)
よくあるパターン」
なお、本作品では
「至高の百合マンガだ!」
「いや違う!これはれっきとした料理マンガだ!」
「うるせぇ、下僕共は黙ってろ!この腐れエロ男共!」
「なんだと!脳内百合畑共は何でもいいのか!」
等の本当にごく一部で論争が起きているのをみたことがあるが、
正直どっちでもいい、だって面白いもの!
なにがそんなにおもしろいのか
結論から申し上げると、
「すべてにおいてバランスがちょうどいい!」という結論です。
「…は?」というのもごもっともです。
料理マンガの面白さは様々な要素が掛け合わさっているというのが、
私自身としての持論です。
マンガのストーリーも然ることながら、
例えば
・ある意味レシピ本になる。
・読むだけで味覚、嗅覚、触感等が伝わり食べた気になる。
・ノウハウものの知識を吸収できる
等様々ですが、料理マンガならではの観点、面白さが多くあります。
現在でも様々な要素・観点にフォーカスを当てたマンガが次々と発行されていますが、
その中でも私個人的には、本作品は頭一つ抜けていると思います。
・料理を通じて、二人の関係性に色彩を与えるストーリー
・普段の食生活では目にしない料理の数々
(例:生ハムの原木、ラクレットリーズまるごと、鹿肉(朝一とれたて)、推定厚さ4cm越えのローストビーフ)
・情報精度が非常に高い!(結構重要)
(各話毎に杉村啓先生(料理漫画研究家第一人者)のコラム付き、食材の選び方、出てきたレシピの作り方など情報満載)
(6巻に出てくる鹿肉料理に関しては、現役猟師監修回もあり)
ストーリー、料理の質、その料理の描写、さらには、補足情報等
読む私たちの知的好奇心をくすぐる、
そして、非常に満足できる情報が一話一話にたくさん詰め込まれ、
料理を通じて、サチとあやり、そして友人たちのストーリーに色を与えていく。。。
(そりゃ最新7巻までに累計発行部数86万部売れるわけだ。)
ごめんなさい。
作品の紹介がこんなにも難しいとは思いませんでした。
次回以降のどこかで、
各巻ごとに紹介したり、まだ話せてない実写版ドラマについても記事を書きたいと思います。
しばらくは、すでに発行されている作品についてまとめて紹介したいと思います。
また、下記サイトから、無料の試し読みができるのでぜひ!
以上!